肺がん・肺腫瘍患者の看護計画

肺がん・肺腫瘍患者の看護計画

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#1頻繁な咳嗽や化学療法、放射線療法などの副作用による倦怠感や苦痛がある

看護診断 安楽障害

関連因子:肺がん、化学療法、放射線療法

診断指標:疾患に関連する症状、治療に関連した有害作用

看護目標

長期:症状が緩和され、心身ともに安楽な生活が送れる

短期:1)咳嗽、呼吸困難が緩和される

2)自分なりの気分転換や安楽な過ごし方を見つけられる

OーP

・咳嗽の頻度、程度、鎮咳薬の効果

・呼吸困難の程度、倦怠感の程度とそれらの症状によるADLへの影響

・貧血の状態、動脈血酸素分圧(Pao2)

TーP

・部屋の温度、湿度を一定に保つ

・鎮咳薬の校歌を把握し、薬の変更などを医師と検討する

・安楽な体位や過ごし方を共に考える

EーP

・効果的な呼吸法法や喀痰方法について指導する

・好きな音楽、アロマテラピーなどリラックスできる方法を取り入れることを勧める

 

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#2骨髄抑制や栄養状態の低下により感染の危険性が生じている

看護診断 感染リスク状態

危険因子:不適切な1次防御機能、不適切な2次防御機能、免疫抑制、栄養不良

看護目標

長期:感染が起こらない

短期:1)感染の危険因子と必要な行動について言える

2)感染予防のために適切な行動がとれる

3)栄養状態が低下しない

OーP

・感染徴候と症状の出現状況

・胸部X線所見、血液データ

・栄養状態

・感染予防に対する理解の程度

TーP

・医療者はケアの前後に手洗い、マスク着用を守る

・環境調整

・全身の清潔を保てるように援助する

・効果的な咳嗽、排痰の援助

EーP

・感染対策の必要性について説明し、感染予防行動がとれるように指導する

・面会者・家族に感染予防について指導する

・検査データを知らせ、患者自身が意識できるようにする

・良好な栄養状態を保つが、感染予防に重要であることを説明する

#3患者家族は病状の進行や治療の効果、不確かな予後に対する不安がある

看護診断 不安

関連因子:状況的危機、死に至る脅威、役割機能に対する脅威、健康状態に対する脅威、ニーズが満たされない

診断指標:人生の出来事の変化による心配を表明する、不眠、倦怠感

看護目標

長期:不安が軽減され心理的身体的にも安楽に過ごすことができる

短期:1)不安、恐怖といった思いや感情を表出できる

2)重要他者と心配を分かち合える

3)家族や社会における自分の役割が見いだせる

OーP

・治療や予後に対する不安、喪失感に対する訴え

・精神状態が日常生活に及ぼす影響

・患者家族のコミュニケーションの様子

・これまでのストレスや困難に対する対処法

TーP

・心配事、恐怖などの感情や思いやりを表出したり疾患や人生の意味について話し合う機会を持つ

・気持ちが分かり合え、同病者と話ができる機会を作る

・不安を緩和する方法をさがす

EーP

・治療のスケジュールや副作用に関する情報を提供する

・不安や恐怖を重要他者と分かち合う重要性について話をする

・一般的な悲嘆について患者家族の両者と話をする

 

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#4脱毛によるボディイメージ変容の苦痛や、それを隠すために活動制限が生じている

看護診断 ボディイメージ混乱

関連因子:疾患の処置

診断指標:自分の身体についての見方の変化を反映した感情を言葉に出す、身体に対する否定的な感情

看護目標

長期:新たなコーピングパターンを実行し、容貌の変化を言葉に出して表し行為を示す

短期:1)感情を表出できる

2)対処により回復する

OーP

・脱毛の程度、脱毛に対する思い、ショックやうつ状態などの反応

TーP

・脱毛は一時的であるが、新たに生えた頭髪の色調や感触、性状は変わるかもしれないことを伝える

・現実的な選択肢を探し勇気づける

・感情や悲嘆を表出させるよう援助する

・重要他者が気持ちを分かちあえる機会を提供する

EーP

・治療前に脱毛の部位、対処方法について説明する

・脱毛を最小限に抑える方法について説明する

・かつらの種類、購入方法について紹介する

・積極的に外出し、社会生活を送ることが自分の対処能力を高めることを説明する

 

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#5化学療法や放射線療法による副作用に関連して食欲不振があり、栄養状態が低下する可能性がある

看護診断 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下

関連因子:食物の摂取ができない、がん・薬物の副作用

診断指標:1日推奨食物摂取量より少ない不十分な食物摂取の訴え、摂取量を上回る代謝ニーズ、血清アルブミン値の低下

看護目標

長期:必要栄養量がとれ、大きな体重減少がない

短期:1)不快感や苦痛なく食事が摂取できる

2)自分に合った味覚の食物、味付けを見出せる

OーP

・食事摂取状況

・食欲不振を引き起こす要因の把握

・苦痛症状の部位、出現状況、程度の観察

・心理、社会的状態

・体重、体脂肪などの推移、検査データの推移

TーP

・患者の食べやすい形態、味について話し合い食欲が増すように栄養部と調整する

・好みの食物、味付けなどの持ち込み食や、コンパクトで栄養価の高い様々な形態の補助食品を試す

・口腔内のケアを行う

・活動量や生活リズムについて話し合う

EーP

・良好な栄養状態を保つことが、感染予防に重要であることを説明する

・少量で栄養価の高い食事について説明する

・口腔内の観察、ケアについて説明する

・活動や生活リズムの調整について説明する

 

 

参考資料:疾患別看護過程

 

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