アルツハイマー病の看護診断・誤嚥の潜在的状態
看護診断:嚥下困難に関連した誤嚥の潜在的状態
看護目標:誤嚥を防ぎ、安全な食生活習慣を促す
徴候と症状:嚥下困難、体温上昇、急に増悪した錯乱、肺うっ血の増悪、食事中の痰
看護介入:
①患者の咀嚼能力と嚥下能力を評価する
②垂直に起きた正しい姿勢で患者に食事をさせ、またその姿勢を食後45分間維持させる
③卵、カッテージチーズ、プリンのような柔らかい食べ物を、少量づつ頻回に患者に食べさせる
④患者に食事を与えるとき食べ物を患者の舌根の方に置き、患者にゆっくり食べさせる
⑤もし患者が水分を飲み込むのが困難な場合、すった果物を代わりに与える。
⑥もし患者が内服薬を呑み込めない場合、薬を砕きアップルソースに混ぜる
⑦患者が窒息を起こした場合、腹部を押し付ける方法を実行できるよう、介護者に指導する
理論的根拠:
①この評価は食事の際のいろいろな問題を確認することに役立ち、また看護師は患者の看護計画を展開させることができる
②垂直の正しい姿勢を保つことは、食べ物が胃に向かうのを推進し誤嚥を防ぐ
③やわらかい食べ物は飲み込むことが容易である。量の多い食事をとるよりも少量の食事をとることが容易である
④このような食べ物は嚥下を容易にする
⑤濃い飲み物は簡単に飲み込める
⑥この方法は嚥下を容易にし服薬を確実にする
⑦痴呆患者は窒息の危険もあるので、介護者はこの手技を知る必要がある
患者目標:
・気道を清潔に維持することができる
・適切な栄養と水分の補給を受けることができる
・食事中に誤嚥市内でいられることができる
参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン