外科的ケアの看護診断・手術、体液、血液喪失に関連した低体温

外科的ケアの看護診断・手術、体液、血液喪失に関連した低体温

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看護診断:手術、体液、血液喪失に関連した低体温

看護目標

患者の体温を術中、術後とも正常に保ち、低体温の危険を最小限にする

徴候と症状

低深部体温。酸素消費量変化。無気力。無感情。不明瞭な会話。見当識障害

看護介入

① 患者を入室させる30分前に手術室の室温を26,7度まで上げる

② 術前には温めた掛け布で患者を覆う

③ 術野を消毒する前に消毒液を温める

④ 術野を消毒した後は、滅菌布で患者を覆う。術中は患者の頭部も滅菌掛布で覆う

⑤ 創部洗浄には禁忌がない限り、温めた洗浄生理的食塩水を使用する

⑥ リカバリー室に患者を移送した後、患者を温めた掛布で覆い、また輻射熱ランプを使用する

⑦ 術中及び術後に、患者体温を頻回にモニターする

⑧ 温めた点滴用補液、血液製剤、酸素を使用する

⑨ 必要に応じて温めた生理的食塩水パックを腋窩や鼠径部に当てる

⑩ 全身麻酔を受けた患者に対して、術後に心電図をモニタする

⑪ 患者がリカバリー室にとどまる必要があるかを判断する

 

理論的根拠

① 室温が低いことによって低体温の危険が増す

② 高齢者は正常においても体温が低く、代謝率も低いことから低体温を起こす危険が高い。また術前薬や麻酔薬もその危険を増す一因となる

③ 消毒液が蒸発する際に体温が喪失する

④ 患者を滅菌掛布で覆うことは、温かさを保つのに役立つ。20%の体熱は頭部より喪失する

⑤ 温めた生理食塩水は蒸発または放射による体熱喪失を防ぐ

⑥ 温めた掛布と輻射熱ランプを使用することは、患者の深部体温の上昇に役立つ

⑦ 体温変化が唯一の低体温の徴候であることもあり、頻回な体温測定は不可欠である。筋弛緩薬は低体温の明らかな徴候である悪寒戦慄の出現を妨げる

⑧ このことにより体温喪失の危険を減らす

⑨ この方法により、低体温の患者を温める補助になる

⑩ 低体温は不整脈の原因となる

⑪ 低体温患者は、組織への溶解性の上昇や麻酔からの離脱の遅れにより、より多くの麻酔薬を吸収する傾向にある。そのため術後にリカバリー室に長くとどまる必要のあることがある

患者目標

術前、術中、術後における低体温を防ぐことができる

 

 

参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン

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