夫の闘病・外出許可が出た
外出許可が出た
状態が不安定なので、外出許可は出ないと思っていた。頻回の面会は止め、最近は一日おきくらいをメドに夫に会いに行っていた。
外出の許可について、担当医に聞いてほしいと夫から言われ、許可が出ないことを想定して聞いてみたのだが、すんなり外出OKの返事が来る。
私が面会を控えていた間、夫の症状は安定していて不穏な言動はなかったらしい。
抗不安剤の効果が出ているらしかったが、夫の気分が安定して精神症状が無ければ有難いことだ。
今日面会した時の夫の症状は、いつもの普通の夫だった。
認知症でもうつ病でもない私の夫だった。この調子がずっと続きますように。退院しても問題なく日常生活を送ることが出来ますように。
夫は自分に暗示をかけているという。「自分はできる」「薬が効いている」と自分に言い聞かせることで、徐々に座っている時間も長くできているそうだ。
確かに、いつも面会の時、夫はじっとしていないで廊下を往復したり病室を出たり入ったりするのだが、今日は座って私と話することが出来たのだ。
座って話をすることなど、本当は当たり前のことなのに、そう思っていたのに。
その当たり前のことが出来た夫に対して「すごーい、良くなっている」と内心、感動してしまった。