外科的ケアの看護診断・不安
看護診断:手術的切開と手術結果に関連した不安
看護目標
患者が不安を乗り越え、制限と自らの能力を理化するのを援助する
徴候と症状
身体部分の喪失。幹部を無視する。拒絶されることへの恐怖。否定的なセルフイメージ。過去の体力、機能、外見に焦点を置く。救いようがなく絶望的な無力感を持つ
看護介入
① 患者が、手術や術後の状態に対する不安や心配について表現するように促す
② 他の人々と交流を持つ機会を提供する
③ 術前の不安に対して麻酔薬、抗コリン薬、バルビツレートなどの薬剤の使用を避ける
④ 患者の術創部包帯交換時は、創傷部の状態を説明し、また患者自ら創傷部を見るようにする
⑤ 必要であれば、患者を適切な支援グループに紹介する
理論的根拠
① 言葉で表現することで、不安や恐怖は軽減する。またそのことで看護師の持つ誤った患者に対する解釈を正すことができる
② 社会的交流を持つことで、患者が人物、時、場所などに適応する助けとなり、また社交に対する要求も満たすことができる
③ 高齢者はこれらの薬剤による中枢神経系や、目に対する作用に対し感受性が高い。これらの薬剤は術後に肺炎、痴呆、視力喪失などの合併症を起こす原因となる
④ 自ら自分の状態を正確に把握することができる
⑤ 支援グループは患者が同様の問題を持つ人々と交流する機会を与える
患者目標
・ 予定される手術に対する不安や心配を言葉で表現することができる
・ 術後に起きる変化を受け入れることができる
参考資料:看護診断に基づく高齢者ケアプラン