うっ血性心不全の看護診断・不安
看護診断:息切れに関連した不安
看護目標
患者の不安感を和らげる
徴候と症状
恐れと不安、一人ぼっちになりたくないという願望、動揺と不安、不眠、食欲減退
看護介入
① 息切れを認めたとき、どのような気分であったか話すよう勧める
② 不安を覚えた時にはいつでも看護師の誰かを呼ぶようにさせ、その時は患者のそばに一緒にいて一時をすごす
③ 息切れの発作を起こしたときは、ベッドの頭側を起こし、セミファーラー位の姿勢を取らせる
④ 患者に呼吸法を練習するように指導する。たとえば、唇をすぼめて息を吸い、息切れの発作の間だけベッドサイドテーブルや椅子に座るようにする
⑤ 患者にとって最も気持ちの良い酸素吸入の方法を用いる
⑥ 医師の指示に従って不安感に対して服薬させる。しかし過剰投与にならないように注意して用いる
⑦ 前もって患者にすべての方法を説明しておく
⑧ 穏やかで静かな環境を保つ
理論的根拠
① 息切れの発作の後、その時の気持ちについて患者に話すように勧めることは、不安感を緩和するのに役立つ
② 発作の間、患者のそばにいることは、患者の絶望感を減少させるのに役立つ
③ ベッドの頭側を上げることは、息切れの発作を最小限にするのに役立つ
④ こうした方法は空気の通過と、換気を容易にし肺の拡張を増す
⑤ 酸素マスクや酸素カテーテルが侵襲的に感じられるときは、酸素カニューレのほうがより気持ちよく感じられる可能性がある
⑥ 患者の活動レベルが下がり、心臓の酸素需要が減少しているときに感じるひどい不安感に患者が打ち勝つのを抗不安薬は助ける
⑦ なぜそれらの方法がおっこなわれるか患者が理解していれば、より協力的でずっと容易にそれらの方法に耐えられる
⑧ 静かな環境は不必要な刺激を避けるのを助ける
患者目標
・ 不安や心配が少なくなるー息切れの発作の間の気持ちを言葉で表すことで証明される
・ 活動中の呼吸困難を起こすことがない
参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン