狭心症の看護診断・不安
看護診断:症状についての不確実と今にも起こりそうな死への恐怖に関連した不安
看護目標
患者と介護者に対し、精神的に支えるとともに、患者の恐怖や不安に気づき、患者が適切に対処できる方策を見出せるように援助する
徴候と症状
心臓の状態を過度に気に掛ける。いろいろな活動や人間関係から遠ざける。病気や症状を認めようとしない。患者や介護人が恐怖や不安を言葉に出す
看護介入
① 高齢患者のサポート体制を把握する
② 狭心痛についての恐怖や不安を遠慮なく表明するよう、患者、介護者、家族に勧める
③ 心肺蘇生術を学ぶ意志と能力が介護者にあるか調査する
④ 患者の症状に対する患者自身と介護者の対応を観察し、必要なら彼らの行動様式を修正するのを援助する
⑤ 救急医療体制を患者が利用できるか再検討する。救急隊員が容易に利用できる緊急時個人識別カードと完全な病歴を準備する
⑥ 患者が介護者を必要とするか、一人で生活していけるかどうか評価する。もし必要なら家庭での健康管理を考える
理論的根拠
① 一人暮らしの患者や他の人の面倒を見ている患者は、自分自身の日常生活を管理するのは難しいかもしれない
② 患者が自分の様々な気持ちを口に出して言ってくれれば、看護介入がしやすくなる
③ 公認の心肺蘇生術教育コースを修了すれば、介護者の援助力は強化させる
④ 対応態度を評価することでさらに適切な看護介入ができる
⑤ 緊急時の支援をどのように得るかを知っていれば不安を減少するのに役立ち、援助システムの効率を強化することになる。救急隊員は迅速かつ効果的な介護をするために患者の情報を必要とする
⑥ 訪問看護師は自分自身や他の人の面倒を見ている患者の援助をすることができる
患者目標
・ 介護者とともに、心配事や不安を口に出して述べることができる
・ 介護者とともに、狭心症に効果的に対処できる。医学的・看護的サポートを適切に使い症状をコントロールすることで証明できる
参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン