潰瘍性大腸炎患者の看護計画

潰瘍性大腸炎患者の看護計画

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#1頻繁な排便によって日常生活に支障をきたしている

看護診断 下痢

関連因子:炎症、薬物治療の有害な作用、高いストレスレベル

診断指標:少なくとも1日に3回の軟らかい液状の便を排出、腸音の亢進、腹痛

看護目標

長期:排便状況をとらえ、日常生活が支障無く送れるよう管理できる

短期:1)排便調整の重要性を理解できる

2)薬物療法を理解できる

3)薬物療法を適切に実施できる

4)食事療法を理解できる

5)発症前の日常生活を維持できる

OーP

・排便回数、量、色、性状、パターン

・薬物療法、食事療法の実施状況

TーP

・排便により変化した日常生活行動を一緒に考える

・排便状況を考慮した行動管理を一緒に考える

・薬物療法を適切に行えるように管理する

・食事療法を適切に行えるように管理する

EーP

・排便回数や量、色、性状、パターンなどを観察し症状に変化があれば報告するよう伝える

・患者ができることは自分で実施するように説明する

・適切な治療方法、治療効果、副作用について説明する

・体調不良時には医療者へ援助を求めるように説明する

 

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#2夜間も続く下痢症状によって睡眠が障害される可能性がある

看護診断 不眠

関連因子:身体的不快、薬物治療、環境因子

診断指標:患者が睡眠持続困難を訴える、患者が睡眠に対する府満足感を訴える、患者が翌日に影響を持ち越す睡眠障害を訴える

看護目標

長期:下痢が緩和し休息と活動のバランスをコントロールできる

短期:1)誘発因子を理解できる

2)適切な治療方法を理解できる

3)適切な治療方法をとることができる

4)睡眠状況を知ることができる

5)活動を考慮し睡眠時間を確保できる

OーP

・排便回数、量、色、性状、パターン、排便による苦痛

・薬物療法、食物療法の実施状況

・睡眠状況

TーP

・睡眠時間が確保できるよう、訪室時間や回数の工夫、環境を整えるなどの工夫をする

EーP

・睡眠状況を報告するように説明する

・排便パターンを把握して睡眠時間を確保するよう伝える

#3 粘血便や下痢によって肛門周囲の粘膜・皮膚が障害されやすい状態である

看護診断 皮膚統合性障害リスク状態

危険因子:下痢、薬物治療、栄養状態のアンバランス

看護目標

長期:肛門周囲の粘膜・皮膚障害をおこさない

短期:1)肛門周囲の粘膜・皮膚障害が起こりやすい状態であることを理解できる

2)排便後の肛門周囲の清潔行動をとることができる

OーP

・肛門周囲の粘膜・皮膚障害の有無、程度

TーP

・温水洗浄トイレの場所や使用方法を一緒に確認する

・肛門周囲の観察時は、羞恥心を十分考慮して行う

EーP

・排便後肛門周囲をやさしく洗浄し、刺激とならないように清拭することを説明する

・ステロイド薬使用中は易感染状態にあるため、肛門周囲の感染予防の重要性を説明する

 

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#4誘発因子の認識不足に関連して症状悪化の可能性がある

看護診断 非効果的健康維持

関連因子:コミュニケーション技能の不足、非効果的個人コーピング

診断指標:基本的健康実践についての知識不足があることを示す、健康探求行動の不足の既往

看護目標

長期:日常生活における誘発因子を理解し、症状が悪化しない

短期:1)誘発因子を述べることができる

2)日常生活にあった予防行動ができる

OーP

・誘発因子の知識、認識の程度、予防的な行動状況

TーP

・一般的な誘発因子の確認とともに、その患者のこれまでの生活から誘発因子を一緒に考える

EーP

・患者と家族に誘発因子について説明する

 

#5食事療法の知識不足に関連して低栄養状態の可能性がある

看護診断 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下

関連因子:食物の摂取ができない、心理的因子

診断指標:腹痛、情報の不足、思い違い

看護目標

長期:適切な食事療法を実施し、栄養状態を低下させない

短期:1)食事療法の重要性を理解できる

2)適切な食事療法を実施できる

3)低栄養状態の指標がわかる

OーP

・食事療法に関する理解・実施状況、食習慣

・低栄養状態に関する理解

TーP

・腸管の安静を守りながら栄養状態を維持する治療方法の選択を一緒に考え、自己決定を援助する

・絶食などの食事制限に対する苦痛の訴えを傾聴する

EーP

・腸管への刺激が強い食品と栄養状態を維持するための食事について説明する

 

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#6易疲労性に伴うセルフケア不足の可能性がある

看護診断 セルフケアシンドローム

関連因子:疲労、安静

診断指標:食事行為、更衣行為、排泄行為、入浴行為に関するセルフケアの不足

看護目標

長期:疲労の程度に応じたセルフケアができる

短期:1)安静の必要性を理解できる

2)必要に応じて医療者の援助を求めることができる

OーP

・過去と現在のセルフケア状況

・治療における安静度、活動量と疲労の程度

TーP

・疲労の程度に応じたセルフケア内容を一緒に考える

・安静によるストレスを考慮した援助を行う

EーP

・安静度の必要性を説明する

・その日の疲労に応じて、できないことは医療者の援助を求めるよう説明する

 

#7骨折(薬の副作用である骨粗しょう症から)への不安によって活動範囲を制限する可能性がある

看護診断 活動耐性低下

関連因子:薬物療法

診断指標:活動量の低下

看護目標

長期:安静を考慮し、範囲を制限することなく活動できる

短期:1)副作用について正しく理解できる

2)不安について話すことができる

3)骨折予防について考え予防できる

OーP

・副作用に関する知識の程度

・活動に対する不安の有無、程度

TーP

・不安の感情を表出できるよう援助する

・必要に応じ活動時には一緒に行動する

・環境を整備する

EーP

・薬の副作用を考慮した活動方法について説明する

 

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#8治療の長期継続に伴うストレスによって再燃する可能性がある

看護診断 非効果的コーピング

関連因子:強度の脅威、適応のためのエネルギーが保てない。入手可能な資源が不適切

診断指標:役割期待を満足できない、不適切な問題解決、ソーシャルサポート活用減少

看護目標

長期:ストレスを緩和しながら再燃せずに過ごすことができる

短期:1)治療に関する思いを表出できる

2)気分転換行動をとることができる

3)適切な治療行動をとることができる

OーP

・症状の有無、程度

・疾患治療に対する認識の程度、治療行動

・ストレスの有無と程度、気分転換活動状況

TーP

・治療継続に対して抱く感情の表出を援助する

・患者の気分転換となる活動を一緒に考える

・患者の生活を考慮した治療行動がとれるよぷに、医師に調整を依頼する

EーP

・ストレスが誘発因子になりうることを説明する

・治療の継続に当たり困難が生じたときはいつでも医療者に相談するように説明する

 

#9病状の不確かさに対する患者家族の不安がある

看護診断 不安

関連因子:経済状態の変化、経済状態に対する脅威、健康状態の変化、役割機能の変化、役割機能に対する脅威

診断指標:不確かさ、人生の出来事の変化による心肺を表明する、下痢、腹痛

看護目標

長期:患者家族の不安が軽減する

短期:1)疾患の経過について理解できる

2)長期的な継続治療の必要性について理解できる

3)医療者や家族間で互いの思いを表現できる

4)社会資源の活用を考えることができる

OーP

・患者家族の疾患、治療に対する理解状況

・患者家族の心理社会的側面の把握

TーP

・疾患の経過や治療の継続について、現実的な見通しを持てるよう説明する

・家族の役割や機能を維持できるよう援助する

・社会資源活用に情報提供やケースワーカーとの調整を行う

・患者の会の情報など、同じ疾患や障害を抱える患者家族とのかかわりの場を提供し、これからの見通しが持てるよう援助する

EーP

・疾患や治療について患者家族に説明する

 

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#10疾患に対する理解が周囲から得られないため治療継続が困難になる

看護診断 非効果的自己健康管理

関連因子:家族内の不調和、ソーシャルサポートの不足

診断指標:治療計画を毎日の生活に組み込むことができない、指示された治療方法を実施するのが難しいと言葉に出す

看護目標

長期:治療を継続できる

短期:1)治療継続の障壁となる問題を明らかにできる

2)問題への対処行動をとることができる

3)治療継続の希望を表現できる

OーP

・治療の取り組み状況

・家族や職場環境を含む社会的背景

TーP

・治療継続の障壁となる問題を一緒に考える

・知夷陵継続を妨げる問題への対処を一緒に考える

・家族に協力の必要性を伝えるなど、患者と家族が話し合う場を設ける

EーP

・治療継続の必要性を説明し、場合によっては症状治療に合わせた仕事内容の変更、生活に合わせた治療方法の変更の必要性を説明する

 

 

 

参考資料:疾患別看護過程

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