更年期の看護診断・ボディイメージの障害
看護診断:役割遂行及び人格の変化に関連したボディイメージの障害
看護目標
患者に、気分とボディイメージの変化が更年期のホルモンの変化と関係していることを認められるよう援助する
徴候と症状
抑うつ。無益間。情緒不安定。不眠。空の巣症候群
看護介入
① 患者が自分の気持ちを言葉で表現するよう勧め、セルフヘルプグループに参加するよう勧める
② 抑うつ患者と人間関係や家庭環境の変化について話し合う
③ 患者の感情はエストロゲン産生の減少により起こる可能性があることを説明し患者を安心させる
④ もし患者の抑うつが持続するならば、患者を高齢者専門の精神科医に紹介することを考える
理論的根拠
① 言葉による表現とセルフヘルプグループへの参加は患者を援護する
② 人間関係と家族関係における変化に絡む抑うつは、生殖機能の喪失などの様々な喪失を複雑にして閉経という本来の問題の取り扱いを難しくする
③ 患者の感情の原因を明らかにすることは、患者の感情が閉経の正常な側面であることを患者が理解する助けになるかもしれない。それゆえボディイメージの変調を受け入れる助けとなる
④ 長引く抑うつは閉経によるものとしてよりは、基礎に精神的障害があったり、薬の使用といった原因があると考えられる場合がある
患者目標
閉経以後起こってきた個人的な変化についての感情を表現することができる
参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン