便秘と便失禁の看護診断・便失禁

便秘と便失禁の看護診断・便失禁

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看護診断:直腸の緊張力の減少に関連した便失禁

看護目標

排便パターンの調節を回復し、直腸の緊張力を高めることを援助する

徴候と症状

蠕動運動の頻度の増加と腸管運動を調節できない、おむつやパッドの使用、肛門刺激、便秘の低下、衣類を便で汚す、頻回の下痢の症状発現、頻回の便秘や宿便

看護介入

① 患者に直腸遠位部に挿入した指の周りの筋肉をきつく締めさせたり、局所の収縮を引き出すため、綿布を使って肛門のそばの皮膚をなでたりすることによって、患者の直腸括約筋の緊張度を評価する

② 患者の腸管運動のパターン、例えば回数、便の量、食事と活動の関係について3日間記録する

③ 排便のための特別の時間を、通常は食後にもうける

④ 患者に骨盤増強運動を行うよう指導する

⑤ 傘のある柔らかで形のある便を作るため、十分な繊維性植物と水分の摂取を促進する

⑥ 排便の際、おむつや便器を使うことを避ける。代わりに、患者に室内便器に座ることを指導する

 

 

理論的根拠

① 直腸診を行ったときに肛門収縮不全があれば肛門括約筋の除神経の徴候である。肛門収縮の欠如は便失禁の原因となる肛門部の感覚の消失の徴候である

② そのような記録は問題と原因を確認するのを助け、看護師が排便練習プログラムを計画することを援助する

③ 腸管の運動性は食物摂取中や摂取後に増加する。食後に排便を試みるのは胃腸反射作用を利用したものである。特定の時間を設定するのは患者に排便習慣を身につけさせるためである。こうして便失禁を予防する

④ ゲーゲル運動は恥骨尾骨筋の筋力を高めることを援助する。便排せつの調節は外肛門括約筋を取り囲むこの筋肉の収縮によって意識的に維持される

⑤ 軟らかく形のある便は快便につながり調節することができる

⑥ 患者がまっすぐに座るとき、重力は腸を空にするのを助ける。おむつを使わないことを便失禁を防ぐのを強化する

患者目標

・ 便失禁の回数を減らすことができる

・ 腸の排泄促進の調節を身につけることができる

 

 

参考資料:看護診断に基づいた高齢者看護ケアプラン

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