アルツハイマー病の看護診断・思考過程の変調

アルツハイマー病の看護診断・思考過程の変調

スポンサーリンク

看護診断:痴呆による記憶喪失、錯乱、見当識障害に関連した思考過程の変調

看護目標

精神的退行による患者の行動を介護者が管理するのを助け、地方を代償する処置を実行する

徴候と症状

パラノイア、反復行動、暴力または挑戦的爆発

看護介入

① 一貫性のある型通りの生活環境を用意する

② 再指導は一つのことにつき1回以上しない

③ もし会話中に、質問やジェスチャーを繰り返す傾向が患者に診られたら、話題を変えて注意をそらすよう試みる

④ 患者ができるだけ長い間、安全な環境の中で行動できるよう、物品を貯蔵したり放浪する行動は許可する。貯蔵するのを防ぐため物品を患者の目の届かないところに保存する

⑤ 気分障害や不眠のような、抑うつの徴候を評価する

⑥ 患者の興奮や不穏状態を減らすため、以下のことを実行する

・ 環境の構成を一定に保ち一貫した生活環境を維持し、患者と介護者が容易にやれるような型通りの日常生活を確立する

・ 昔からのなじみ深い人々と場所を入れた写真集を作る

・ 定期的に身体を動かすようにさせフインガーペインテイングのような芸術療法を行い

・ 興奮している間は昔からのなじみ深い音楽を流し

・ もし利用可能であればペット療法を行う

⑦ もしほかの治療法が不成功の場合、ロラセパムが使用できるかどうか医師に相談する

⑧ ベンゾジアゼピンの投与を避ける。もし処方されていた時は薬の中断を医師と話し合う

⑨ 家族や介助者に身元証明の腕輪を患者にするように勧める。患者の洋服に患者の名前や住所を書いたラベルを貼り付ける

⑩ ラベルや名札を物品、部屋、患者を定期的に訪問する人々につける

⑪ 物品を見分けたり日常の行動を思い出す糸口や合図になることを用意する。大きなカレンダーを置いたり、風呂場などを知らせる貼り紙をおいたりし、部屋や行動が確認できるようにする

⑫ 患者の家族や介護者に患者の飲酒を制限するように指導する

 

 

理論的根拠

① 一貫性のある型通りの生活環境は能力の限られた患者の機能を助ける

② 再指導は痴呆患者にフラストレーションを起こさせる。その理由は患者が覚えられないからである

③ 注意をそらすことは患者の思考の脈路を中断させる

④ アルツハイマー病の患者はふつうは

・ 放浪する

・ ゆっくり歩く

・ ものをため込んだり隠したりする

・ 不適切な性行動をとる

・ 日没症候群(夕方近くになると錯乱、興奮、イライラ歩き回る、などの症状が増す)

・ 災難反応(小さな問題に対して振りも構わず泣き叫び暴力を振るうなどの過剰反応をする)

・ 暴力などの特定の行動をする

⑤ 抑うつは痴ほうを悪化させる

⑥ 患者は一般になじみ深い環境の中では穏やかになる。アルツハイマー病の患者は過去の記憶を維持する傾向があるので、患者の過去におけるなじみ深い人々や場所の写真集は、患者を平静にする道具として効果的である

⑦ 少量のトランキライザーや抗精神病薬は患者の興奮、不安、予測できない行動を軽減するのに役立つ

⑧ ベンゾジアゼピンは錯乱を増強する傾向があり、逆に興奮を引き起こす原因になる

⑨ これらの方法は患者が行方不明になったときに患者を確認する助けになる

⑩ ラベルは患者の記憶を助ける

⑪ これらの方法は患者を再指導し、患者をよりいっそう機能的にする可能性がある

⑫ アルコールは錯乱の原因となることがある

患者目標

・ いっそう機能的となることができる

・ 介護者は、どのような環境の修正が患者の機能を促進するか理解することができる

 

 

参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン

タイトルとURLをコピーしました