アレルギー性鼻炎患者の看護計画
#1抗原の付着による症状の悪化
看護診断 安楽障害
関連因子:アレルギー反応
診断指標:安楽でないという訴え、刺激への過剰な反応、掻痒感の訴え
看護目標
長期:症状が改善する
短期:症状悪化の原因がわかり、原因を除去する方法を実行できる
OP
・くしゃみの程度
・水溶性鼻汁の程度
・鼻閉の程度
・掻痒感の程度
TP
・症状の悪化をきたす原因について話し合う
・指示された薬物の使用
EP
・症状悪化の原因を除去する方法
#2症状が軽減しないことによる不安
看護診断 不安
関連因子:健康状態による脅威
診断指標:生産性の低下、落ち着きがない、苦悩する
看護目標
長期:不安が軽減する
短期:1)疾患の特性がわかる
2)症状を軽減させる方法がわかる
OP
・不安の内容、程度
TP
・現在行われている治療について話し合う
・今後の見通しを話し合う
EP
・症状の緩和に向けて現在行う必要のある方法を指導する
#3症状が著しいことに関連した不安
看護診断 不眠
関連因子:身体的不安
診断指標:患者が入眠困難を訴える、患者が睡眠持続困難を訴える、感情の変化が観察される
看護目標
長期:十分に睡眠をとることができる
短期:症状が改善する
OP
・入眠のスムーズさの程度
・夜間の睡眠持続の程度
・感情の変化の有無・程度
TP
・薬の使用方法を確認する
EP
・症状への対処法を指導する
#4薬を適切に使用できないことに関連した症状の悪化
看護診断 非効果的自己健康管理
関連因子:知識不足、治療計画の複雑さ、ヘルスケアに対する家族の対応パターン、無力
診断指標:治療計画を毎日の生活に組み込むことができない、疾患を管理したいと言葉に出す
看護目標
長期:症状に応じた対応策がとれる
短期:1)薬の使用方法がわかる
2)薬を適切に使用することができる
OP
・症状の寛解の有無・程度
TP
・薬の使用方法を説明しながら処置を行う
EP
・薬の使用方法を指導する
#5薬の副作用に関連した身体損傷の可能性
看護診断 身体損傷リスク状態
危険因子:化学的因子
看護目標
長期:身体を損傷しない
短期:1)薬の副作用を理解できる
2)副作用によって生じる危険を回避する方法・行動がとれる
OP
・副作用症状(眠気の程度、集中力の程度など)
TP
・薬の副作用による生活上の危険に注意する
・薬の副作用を患者に説明する
EP
・薬の副作用症状と副作用によって生じる生活上の危険を回避する方法を指導する
#6社会生活に支障をきたすことによるストレス
看護診断 非効果的コーピング
関連因子:ストレス因子に対処する準備の機会が不適切
診断指標:役割期待を満足できない、コーピングできないと言葉に出す
看護目標
長期:ストレスが軽減する
短期:1)社会生活上に支障を述べる
2)社会生活上の支障への対処方法を述べる
OP
・ストレスの程度
TP
・社会生活上の支障について話し合う
EP
・社会生活上の支障を最小限にするための方法を指導する
参考資料:疾患別看護過程