夫が感情をあらわにして、怒ったのは久しぶり
怒りをあらわにした夫
今日は精神科の外来受診日でした。
ここのところずっと症状は安定して穏やかな夫です。
そんな夫が外来の診察時、担当医のいる前で私に対する怒りをあらわにしたのです。
久しぶりの感情の起伏の激しさに、正直驚きました。
原因の一端は確かに私にあると思います。
私が夫の気持ちを、より理解して接していれば夫は怒りをあらわにすることなく、もう少し穏やかにいることができたでしょう。
自動車免許更新が発端
そもそもの原因は、自動車の免許更新に伴う診断書提出についてです。
私は正直、薬を飲んでいるので積極的に夫に運転してほしいとは思っていません。
夫よりずっと高齢者の人でも運転している人はたくさんいるので、今夫から運転免許を取り上げてしまうのは、少し酷かもしれないとも思っています。
だから免許証の更新に、消極的になってしまうのは無理のないとことです。
免許証の更新前のチェック段階で、医師から車の運転を止められたことがあるというところにチェックを入れました。
これは真実ですから仕方がありません。
しかし、夫としてはその私の行為のせいで、診断書の提出を求められたのが不服なのです。
診断書を提出すると、免許証は返上しなければならなくなるというようなことを医師に言われたので、なおさら夫は頭に来たのです。
「免許センターになんかついてこなければよかったんだ」ともいわれました。
医師としては、認知症の薬や精神科の薬を飲んでいる場合、運転を勧めるわけにはいかないのです。
そのことはとてもよく理解でします。
しかし夫にとって免許証を取り上げられることは、自分を否定されるような気持になるのかもしれません。
夫の怒りを軽減させるには
免許証を取り上げられるかもしれないのですから、夫が怒るのは当然です。
夫は日常生活において、認知症の症状は見受けられません。
医師は「認知症の検査をしましょう」と検査を勧めてくれました。
入院中に、もう何度もしている検査です。
夫は診察中にも関わらず「もういい!」と言って椅子から立ち上がり帰ろうとします。
何とか引き留め、夫をなだめて検査をうけてきました。
私の反省
夫の感情の起伏の高まりや怒りに対して、私にも原因がありました。
最近の私は、症状の安定が続いていたので、夫の病気が改善していることに対する感謝が足りなかったのです。
夫が入院せずに、家で普通に生活できることに対してもっと感謝しなければなりませんでした。
普通に自宅で生活できることはありがたいことです。
ドライブしたり散歩をしたり、会話をして笑いあったり、一緒に食事ができることに対してもっと感謝しなければいけませんでした。
夫が健康なのは当たり前と、知らず知らずに思ってしまっていたのです。
本当は、当たり前なんてことは一つもないのです。
すべて感謝することばかりなのに、そのことを怠っていました。
夫の気持ちはどう?
夫の気持ちについてあまり考えていませんでした。
夫は私のことをどう思っていたのでしょうか?
朝起きると、セブンイレブンまで私の運転で買い物に出かけます。
夫が散歩に出かけようとすると「どこへ行くの?」と毎回声をかけて一緒についていきます。
食事に関しては、毎回何を食べたいかと聞きます。
ドライブに誘ったり買い物に誘ったりします。
夫が病気で無理なことを知りながら、旅行に行きたいとか温泉へ行きたいとか、自分の要求ばかりを言っています。
また、食後は薬を内服したか確認します。
反省し改めよう
私に干渉されてばかりの日常を送る夫は、妻である私のことを疎ましく思っていたのではないでしょうか?
その思いが爆発して、今回の怒りになったのではないかと思います。
私の行為に、夫を尊重する気持ちが欠けていたのかもしれません。
きっと、自分の気持ちばかりを押し付けていたのです。
夫は笑いながらも、内心ではうんざりしていたのかもしれません。
今のありのままの夫に感謝し、自分の気持ちを押し付けないようにしなければいけないと、改めて思いました。
私は夫だけでなく家族全員に対しても、自分の気持ちや考えを押し付ける傾向にあります。
自分がよいと思ったことは、子供たちの気持ちも確かめずに勧めてしまいます。
今後は、家族一人一人の気持ちを尊重し、みんなが健康で仲良く裕福に暮らせることに感謝していきます。
夫の感情の起伏のおかげで、私の日々の行いを反省することができてよかったです。