病気してから初めて夫と映画に行く!4年ぶりかな?
夫が映画に行く
夫が病気をしてから、映画を見に行くのは初めてのことです。
長く同じ場所にいるのが苦痛で、すぐに立ち上がってうろうろしだす夫のことだから、映画なんて考えてもみませんでした。
入院後、新たな精神科の薬を飲み始めてから3年ほどたちます。
2018年の8月は心筋梗塞で入院しました。
2017年の4月と、2016年の5月には精神科に入院しました。
3年ほどの短い期間でしたが精神的肉体的にいろいろありました。
精神科の薬を飲み始めたのは30代の頃ですから、30年ほど精神薬を飲み続けた副作用が今頃になって現れたということかもしれません。
薬はやめられないけれど、日常生活をするのにそれほど支障をきたすことはありません。
毎日私と散歩をしたり、買い物についてきてくれたりしています。
自宅で昼寝をしたり、テレビを見たり新聞を見ていることがほとんどです。
そんな夫が「映画に行きたい」と言い出したのです。
見るものも決まっていました。
「天気の子」です。
テレビの宣伝を見て、見たくなったのだそうです。
テレビの宣伝のせいか、それとも土曜日のせいか、映画館は混雑していました。
我慢して最後まで座っている
夫は途中で見ることに飽きて嫌になり、映画館から出ていくと予想していました。
ところが最後まで座ってみていました。
夫は人の迷惑になることなどを考えるタイプなので、遠慮して途中で立ち上がることを我慢しているのではないかと思いました。
「そろそろ出ようか?」と、何年ぶりかの映画館で夫が疲れることを予想して、声を掛けました。
「そのたびに最後までいる、大丈夫だ」と返事するのです。
2時間以上も同じ姿勢でいました。
「我慢していた。トイレもしたかった」などと、映画が終わってからいうのです。
次回からは映画館をすぐ出ることができる、人の迷惑にならない入り口に座らなければと思いました。
それにしても、映画を2時間見ていることができるようになったということです。
すごい進歩です。
活動範囲が広がる幸せ
夫の活動範囲は少し広まりました。
心臓が半分しか働いていないので、そのことさえ克服出来たら、旅行もできるようになるかもしれません。
心臓を鍛えるためにも、少しずつ運動量を増やしていきたいと思います。
夫が散歩などを拒否する場合は、強制はできませんが、なるべくそうしてくれるように頼んでいます。
3回目の退院時の体重が62キロほどでした。
退院からもうすぐ1年たちますが、体重は8キロほど増えてしまいました。
運動量が少ないのが一番の原因かなと思います。
映画を見るというごく普通の行為が、私たち夫婦にとってはとても進歩的な幸せな出来事でした。