一人一人の患者さんに適した看護計画

一人一人の患者さんに適した看護計画

今は看護師を退職したけれど、それまでは病棟看護師を長い間していました。

入院している患者さんすべてに対して、個別に看護計画が立てられます。

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患者さんに適した看護計画を立てる

一人一人の患者さんの病気や症状、苦痛なことや訴えること、それまでの環境や性格などを考慮して、看護計画を立てます。

患者さんにどういうケアをするかという計画です。

スタッフがみな目標を一つにして看護ケアの統一を図るのです。

ケアの統一のために看護計画

看護ケアの統一がされていなければ、スタッフがそれぞれ異なった考え方で異なったケアをする可能性が高く、継続して同じ処置ができないために、良い結果が望めなくなります。

目標が一緒でもケアが異なると、目標の達成は難しくなります。

例えば、褥瘡は作らないでおこう、というスタッフの思いは一緒でも、対処のケアが違うことで、褥瘡ができる可能性が高くなります。

 

計画を立てておかなければ、一人の看護師は2時間ごとに体位変換し、もう一人の看護師は3時間ごとに体位変換したりなど、対処の仕方が異なってしまいます。

入院患者さんにはそれぞれ担当の看護師がついて、担当の看護師が責任をもって看護計画を立てます。

目標も具体的ケアも立てます。評価日も記入します。

 

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カンファレンスで評価

スタッフが評価日までに同じケアを行い、その目標がどこまで達成できたか、そのケアの方法でよかったかなどについて、定期的にカンファレンスを開いて評価します。

目標が達成した場合は次の目標を決めます。

目標が達成しなかった場合は、何がよくなかったのかについて話し合います。

目標を達成できると予測できるケアを、具体的に書き出します。

そしてスタッフ全員で同じケアを実行します。

 

勤務中は忙しくて、なかなか看護計画を立てている暇がありません。

夜勤の空いた時間を使ったり、休憩時間を使ったり、時間外にその仕事を残ってすることもよくあることです。

患者さんの状態が急変したり(例えば転倒したりなど)すると、すぐに看護計画を見直して立て直さなければなりません。

状態が変われば看護ケアも変わるからです。

 

看護計画は患者さんのためのもの

患者さんが苦痛なく入院生活を送ることができるように、看護師たちは頑張って看護計画を立てます。

看護計画の立案は大切な看護業務の一つです。

看護師の経験を増すごとに、内容の濃い看護計画ができると思います。

 

例えば転倒の可能性の高い患者さんに対しての看護計画はこちらです。

(一般的なものなので個別の看護計画に調整して使用します)

 

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